少年が刑事事件に巻き込まれたらどうすれば良いか、元検事の弁護士が解説

少年事件
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弁護士 上原 幹男

弁護士 上原 幹男

第二東京弁護士会所属

この記事の監修者:弁護士 上原 幹男

司法修習後、検事任官(東京地方検察庁、奈良地方検察庁等)。検事退官後、都内法律事務所にて弁護士としての経験を経て、個人事務所を開設。 2021年に弁護士法人化し、現在、新宿事務所の他横浜・立川にも展開している。元検事(ヤメ検)の経験を活かした弁護活動をおこなっている。

少年は特に巻き込まれることが多い

刑事事件では、自分では犯罪をしようと思っていない少年が事件に巻き込まれることが多々あります。
また、犯罪をしていないにもかかわらず捜査機関に犯罪をしたかのように伝わってしまう少年もいます。
このように巻き込まれただけなのにもかかわらず、真実が捜査機関に伝わらず、逮捕されたり家裁送致されたりすることは、少年に著しい不利益をもたらしかねないため、なんとしても避けなければいけません。

以下では、なぜこのようなことが起きるのか、どうしたら避けられるのかを説明します。

なお、少年事件においては男女問わず「少年」と呼びますので,この記事でも未成年の人を男女問わず「少年」と呼びます。

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少年特有の仲間意識で,断ったり正直に話をしたりできないことがある

事件に巻き込まれる少年の多くは、友人と一緒に行動しています。そして、友人が盗みや暴力事件を起こそうとするのを止めなかったり、その場に一緒にいたりします。
そうすると、友人が行った事件であって、少年自身には関係がないにもかかわらず、その場に一緒にいたことで共犯者であると疑われてしまうことが多々あります。
また、少年がそうして疑われて逮捕されたり警察に呼ばれたりした時、友人のことをかばって正直に話をできないことがあります。これは、少年の判断能力がまだ高くなく、仲間意識から,悪いことをした友人のことを正直に話してはいけないのではないかと考えたりするためです。

実際には、何か悪いことをしようとしている友人がいたら、その友人を止めたり、その場を去ったりしなければ、少年自身に大きな不利益が生じます。
また、捜査機関に話を聞かれたときには、自分が関係ないことを示すために正直に話をしなければいけません。
そうしなければ、少年自身が捜査機関に疑われるためです。
このような仲間意識の影響で、事件に巻き込まれたりする少年がたくさんいます。

真実ではない罪を背負わないために

逮捕されたり家裁送致されたりする不利益は、本当に少年自身が悪いことをした場合でも、少年が巻き込まれた場合でも変わりません。
そのため、事件に巻き込まれた少年については、適切な対処をして、少年自身は関係ないということを捜査機関や裁判所にわかってもらう必要があります。
ですが、少年自身が適切に対処する事は期待できません。
そこで、弁護士が付添人として少年を弁護し、少年からしっかりと話を聞き、場合によっては周辺事情を調べ、その結果を捜査機関や裁判所にアピールします。
捜査機関は、少年のことを「嘘をついているのかもしれない」と疑いながら話を聞きますが、弁護士はそうではありません。
そのため、捜査機関からの聴取では話さないことも、弁護士であれば少年に話してもらうことができます。そして、少年から話を聞いた内容を、適切な方法で捜査官や裁判官に伝え、少年が巻き込まれただけであることを理解してもらうのです。

お気軽にご相談ください

少年が捜査の対象となっている場合、その不利益は刻一刻と増え続けています。
少年は、平気そうな顔をしていても,捜査の対象となっていることで傷ついていることがほとんどです。
事件に巻き込まれた少年が事件の悪影響を受ける事がないよう、迅速に対処する必要があります。

上原総合法律事務所では、迅速に対応できる体制を整えています。
少年が事件に巻き込まれてしまった保護者の方は、遠慮なくご相談ください。

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