「少年は可塑性があるため、少年事件はやりがいがある」「少年は可塑性が高いため、再犯防止のための環境整備がとても大切である」などと言われます。
この可塑性とは、「物体に力を加えて形を変えたとき、力を取り除いても変形がそのままになる性質」のことを言います。可塑性、人の能力や性質に対しても用いられます。人は訓練・教育などによって変化しますが、このとき変化が大きい場合に、「可塑性が高い」「可塑性に富んでいる」と言います。
人は、歳をとればとるほど一般的に柔軟性を失っていきます。そのため、頑固になって人の言うことを受け入れなかったりします。対して、少年は柔軟に変化し、場合によって驚くほどに成長します。
このような少年の柔軟さを、少年は可塑性があると表現します。
なお,少年事件においては男女問わず「少年」と呼びますので,この記事でも未成年の人を男女問わず「少年」と呼びます。
少年は可塑性が高く、環境に大きく影響されます。問題行動を起こす子供は、その環境の影響を強く受けていることが多いです。
そのため、子供の問題行動を減らす最も有効な方法の一つは、環境を変えることです。
この環境には、友人関係や地元の先輩後輩関係も含まれますし、保護者や親戚といった家族関係も含まれます。
少年院や刑務所といった場所は犯罪を犯した人間が集まっていますので、このような観点からも、問題のある人が存在する可能性が高く、可能な限り避けるべき場所であるといえます。
このページをご覧になっている少年の保護者のほとんどは、問題を起こしてしまった少年について、愛情を持って真剣に悩んでいるのではないかと思います。
上原総合法律事務所としては、このような愛情が適切に少年に伝わることが大切だと思っています。
保護者がとても愛情を持って弁護士に少年のことを相談しているのに、ささいな食い違いから少年に伝わっていない事は少なくありません。
保護者が少年を大切に思うあまり厳しいことが言えず、そのために少年が「自分は保護者にとってどうでもいい存在なんだ」などと考えていることすらあります。
保護者は、少年にとって最も身近な「環境」の1つです。
その保護者が少年と真剣に向き合っていると言うことを、少年自身が理解できるような方法で少年と対話することが大切だと考えます。
上原総合法律事務所では、少年事件について、刑事事件としての解決だけではなく、少年が今後健全に成長していけることこそが真に大切であると考えています。
保護者と少年の間では、事件に至るまでの経緯もあり、必ずしも適切な対話をすることができるとは限りません。
保護者と少年がしっかりと適切な対話をして分かり合い、二度と非行をせずに少年が成長していくサポートをしたいと考えています。そして、迅速に対応できる仕組みを整えています。
少年が非行をしたことにお悩みの保護者の方は、お気軽にご相談ください。
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弁護士 上原 幹男
第二東京弁護士会所属
この記事の監修者:弁護士 上原 幹男
司法修習後、検事任官(東京地方検察庁、奈良地方検察庁等)。検事退官後、都内法律事務所にて弁護士としての経験を経て、個人事務所を開設。 2021年に弁護士法人化し、現在、新宿事務所の他横浜・立川にも展開している。元検事(ヤメ検)の経験を活かした弁護活動をおこなっている。
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